非営利型一般社団法人HEROES育成奨学基金
目的
この法人は、次世代を担う有望な人材の育成を図るため、学業が優れ健全な心身と高い志を持ち大学進学を目指しながらも、経済的支援を必要とする当基金の指定する仙台市内の公立高校に通学する高校生に、就学上必要な奨学金を支給することで、将来社会に貢献し得る有為な人材(ヒーロー&ヒロイン)を育成することを目的とします。
代表理事 三浦 廣行 からのメッセージ
一般社団法人Heroes育成奨学基金は、現在に生きる高校生が明元素(明るく元気で素直)を実践し、夢と希望を抱きながら社会に出ても、自分なりの冒険にチャレンジするヒーローやヒロインになることを応援するために設立致しました。
私は1947年から1949年に806万人出生したという、いわゆる団塊の世代に生まれました。現在では年間に80万人位しか生まれないので10年分の赤ん坊が3年で生まれたという時代です。それは厳しい生存競争の時代であると思われますが、大勢が希望を持って前進していたのです。
私達が青年の頃は、とにかく何でもやってみようということで、「清濁併せ呑む」の気持ちで行動していたような気がします。当時は携帯電話やインターネットもない時代ですが、日本人は自らの可能性や未知への探求心を持ち、世界中に飛び出していました。
私もその思いがつのり24歳の頃にリュックひとつ背にして、英語がほとんどできないのに初めての海外一人旅に出ました。その翌年の1975年にはベトナム戦争が終わった年で、旅の途中でもその関連の出会いや出来事が何度もありました。
1974年7月に新潟からソビエト船に乗り込み、ナホトカ経由でロシア鉄道と飛行機を乗り継ぎ、モスクワ経由でオーストリアのウィーンに1週間かけて到着。そこから冷戦時代のチェコスロバキアをはじめとする東欧諸国5カ国を2ヶ月間旅し、その後3カ月位西欧やモロッコなどの地を巡りましたが、もっと続けるはずの旅がある事情により5カ月目に帰国ということになりました。
しかし、旅は途中ではありましたがそこで得た経験は、自分にとって人生最大の財産になりました。旅をしている時にはアフリカや中近東、そして世界一周を目指すバックパッカーや自転車での旅人などと出会い、訪れた国でも現地の方々との様々な交流がありました。
良い人に巡り合うことで良い結果に恵まれる、という意味の「多逢勝因」という私の好きな言葉通り、旅での出会いは大変に貴重な経験でありました。これらの経験が今までの自分を支えてきたのではないかと確信しております。
奨学生の皆さんには、基金の支援を通じて「勉強すること」「働くこと」「生きること」の意味を考え、夢に向かって歩む手助けとなれば幸いです。
なおこの基金は、私が40数年にわたり経営に参加してきた会社の株式を売却した資金を元に立ち上げました。しかしこれも、関係者の貴重な協力があったからこそ成り立っていることを心から感謝いたします。